「短期離職=人生終了」は嘘。
面接官と目が合った瞬間、わかるんだよね。
「あ、これから聞いてくる」って。
履歴書をちらっと見て、わずかに眉が動く。
そして来る。
この質問が来るたびに、私は心の中で死んでいた。
頭の中で何通りもの言い訳がぐるぐるして、でも何を言っても嘘くさくなって、結局うまく答えられない。
面接室を出た後、エレベーターの中で天井を見上げながら思う。「また落ちた」、と。
でもある時から、この質問が「恐怖」ではなく「チャンス」に見えるようになった。
転職回数が多いことは、使い方によっては強力な武器になると気づいたからだ。
この記事を読んでいるあなたは、おそらく今こんな状態じゃないだろうか。
- 新卒で入った会社を3ヶ月〜1年で辞めてしまった、または辞めようとしている
- 履歴書の職歴欄が恥ずかしくて、書くたびに気分が沈む
- 「面接で正直に話したら絶対落とされる」という恐怖がある
- ADHDや発達障害の特性があり、どの職場でも「浮いている」感覚がある
大丈夫。「短期離職=人生終了」は嘘だ。
私が20回以上それを証明してきた。
この記事では、嘘をつかずに、でも面接官が「それなら納得だ」と頷く退職理由の作り方を、全部教える。
既卒・フリーターでも就職できる!【第二新卒エージェントneo】
面接で「なぜすぐ辞めたの?」と聞かれるのが怖いあなたへ
「真っ黒な履歴書」を持つ人だけが知っている、あの沈黙の恐怖
転職回数が少ない人には、おそらくわからない感覚がある。
面接官が自分の履歴書を読んでいる間の、あの長い沈黙だ。
ペラペラとページをめくる音。
一瞬止まる手。
そして面接官がゆっくり顔を上げる。
あの数秒間が、10年くらいに感じる。
「どうせ変な顔される」「また呆れられる」「もう帰りたい」という感情が、一気に押し寄せてくる。
私はこれを20回以上経験した。
最初の10回くらいは、毎回ボロボロになっていた。
うまく答えられず、しどろもどろになって、帰り道にコンビニのトイレで泣いたこともある。
でも20回やっていると、だんだんわかってくることがある。
面接官が本当に聞きたいのは「なぜ辞めたか」ではなく「また辞めないか」だ。
この本質に気づいた瞬間から、面接の攻略法が根本から変わった。
「20回面接を突破した」私が使った、逆転の伝え方
勘違いしてほしくないのは、私は「面接が得意な人間」ではないということだ。
ADHDの特性上、初対面の人との会話は今でも得意ではない。
場の空気を読むのが苦手で、テンポがずれる。言いたいことが頭から出てこないこともある。
それでも面接を突破してきたのは、「型」を作ったからだ。
何を聞かれても、この型に当てはめて答えれば、少なくとも「ありがとうございました(お祈り)」だけは免れる確率が上がる。
その型を、これから全部教える。
やってはいけない!NGな退職理由ワースト3
まず守りから入ろう。
どんなに「正直に話した方がいい」と言われても、絶対に面接で言ってはいけないことがある。
私はこれを知らなくて、最初の何回かの面接で確実にやらかした。
ワースト3位:「前の会社の悪口」
「残業が多くて、上司もひどくて、給料も安くて……」
気持ちはわかる。100%わかる。本当のことだったとしても、面接でこれを言うのは致命的だ。
面接官の頭の中では、こう変換される。
「この人はうちに入っても、同じように悪口を言いそうだな」
人間は、目の前にいない第三者への態度から、自分への将来の態度を予測する。
前の会社を悪く言う人は、「この会社も同じように言われるかもしれない」と思われるだけだ。
前の会社がどれだけブラックでも、面接の場では封印しよう。
ワースト2位:「体調を崩して…」
これも正直言いたくなる気持ちはわかる。
ADHDや精神的な疲弊で体を壊したなら、「体調不良」は本当のことだ。
でもこれを面接で言うと、採用担当者は「また再発するのでは?」と心配する。
嘘をつけと言っているわけではない。
「体調不良」という言葉の使い方に注意しよう、ということだ。
「体調不良」を理由にするなら、必ずセットで「現在は回復しており、○○の対策を取っています」という再発防止策を添える必要がある。
でも正直、体調不良単体を前面に出すのは避けた方が無難だ。別の切り口の方が伝わりやすい。
ワースト1位:「人間関係が…」
これが最も危険だ。
「人間関係がうまくいかなくて」という退職理由は、面接官に「どこでも同じ問題が起きるのでは?」という印象を与えてしまう。
「適応力」と「コミュニケーション能力」を一気に疑われる。
でもここで誤解しないでほしい。
人間関係で辞めること自体は、全然おかしくない。
問題は「言い方」だ。同じ理由でも、言い方ひとつで印象はまったく変わる。
その具体的な方法を、次の章で教える。
20職経験者が教える「嘘をつかずに納得させる」3ステップ
ここが本題だ。
大事なことを最初に言っておく。
嘘はつかなくていい。むしろつかない方がいい。
面接官はプロだ。矛盾があれば突っ込んでくる。嘘は必ずボロが出る。
やるべきことは「嘘をつくこと」ではなく、「事実の切り取り方と見せ方を変えること」だ。
ステップ1:事実は変えず、「視点」を変える
同じ出来事でも、どこを切り取るかで意味が180度変わる。
これは「嘘」じゃない。「解釈の選択」だ。
具体例を見てほしい。
| 本音(NGワード) | 面接での言い換え(OKワード) |
|---|---|
| 残業が多くてつらかった | 業務効率を重視する環境で力を発揮したいと考えるようになった |
| 上司が怖くて話せなかった | フラットにコミュニケーションが取れる組織文化を求めて |
| 何の仕事か入ってみないとわからなかった | 実際に経験することで、自分のやりたい方向性を明確にできた |
| マルチタスクがしんどすぎた | 一つの業務に深く集中できる環境の方が成果を出せると気づいた |
| 人間関係がギスギスしていた | チームで率直に意見を出し合える文化のある会社で働きたいと思った |
ポイントは、「会社への批判」を「自分の向かう方向性」に変換することだ。
主語が「会社がひどかった」から「自分がこうなりたかった」に変わるだけで、印象がまったく違う。
ステップ2:短期離職を「自己理解のプロセス」にする
ここが、20職経験者だからこそ使える最強の切り口だ。
転職回数が多いことの最大の弱点は「飽きっぽい」「逃げ癖がある」というイメージだ。
これを一発でひっくり返すフレームがある。
「20代のうちに、自分に合う働き方と環境を徹底的に探してきた」
これは嘘じゃない。実際にそうしてきたわけだから。
ただ、「たまたま転々としてきた」ではなく「意図的に探索してきた」というフレームに乗せ替えるだけだ。
具体的にはこう言う。
「正直に申し上げると、私は複数の職場を経験してきました。それは一つの場所に留まれなかったというよりも、自分がどんな環境でパフォーマンスを発揮できるのかを、実際に働いて確かめてきたプロセスだったと今は捉えています。その結果、自分が最も力を発揮できる環境の条件が、今ではかなり明確になっています。」
これを言った後に、「自分が力を発揮できる環境の具体的な条件」をスラスラ言えると、面接官の表情が変わる。
「この人は自己理解ができている人だ」という評価に変わるからだ。
多くの転職者は、「なぜ辞めたか」は言えても「何が自分に合うか」を具体的に言えない。
そこが差別化ポイントだ。
ステップ3:結論を必ず「御社への貢献」に繋げる
退職理由の話は、必ずここで締める。
これを忘れると、「過去の説明」で終わってしまう。
面接官が聞きたいのは、「うちに入ったら何をしてくれるのか」だ。
退職理由の話は「だからこそ御社を選んだ」に繋げるための助走に過ぎない。
フォーマットはこれだ。
- 退職理由(視点を変えた言い方で)
- その経験から学んだこと・気づいたこと
- 「だからこそ御社の○○という環境に魅力を感じた」
- 「入社後は○○という形で貢献したい」
この流れで話せれば、転職回数が何回あっても「準備ができている人」という印象になる。
【例文あり】面接官が「それなら納得だ」と頷くフレーズ集
ここでは、ADHDの特性を持つ人が実際に直面しやすいシチュエーション別に、使えるフレーズをまとめた。
そのまま使ってもいいし、自分の言葉に変えて使ってもいい。
ケース①:マルチタスクが苦手で業務についていけなかった場合
本音:複数の仕事を同時に振られてパニックになり、ミスが続いた。
面接での言い方:
「前職では幅広い業務を並行して担当する体制だったのですが、経験を積む中で、私は一つの業務に集中して深く取り組む方がクオリティの高いアウトプットができると気づきました。御社の○○職は、専門性を持って特定の業務に取り組める環境だと伺い、自分の力を最大限に発揮できると感じ志望しました。」
ケース②:急な変更や不規則な業務スケジュールが苦手だった場合
本音:突発的な仕事の変更や、毎日違う作業が続いてしんどかった。
面接での言い方:
「前職では業務内容が日々変動することが多く、その環境では自分のパフォーマンスが安定しないと感じていました。私は業務フローが整備されていて、計画的に仕事を進められる環境の方が、着実に成果を出せることがわかりました。御社の業務は仕組み化されていると伺い、そういった環境で長く貢献したいと考えています。」
ケース③:職場の暗黙のルールに馴染めなかった場合
本音:なんとなく浮いていた。「空気を読む」文化についていけなかった。
面接での言い方:
「前職は長年の社内慣習が根強く、私のような中途入社のメンバーがルールを把握するまでに時間がかかる環境でした。私は業務上のルールやフローが明文化されていて、誰もが同じ基準で動ける職場の方が力を発揮できると感じています。御社のマニュアルが整備されている点や、評価基準が明確な点に魅力を感じました。」
ケース④:短期間での転職を直接聞かれた場合
本音:合わなくて逃げた。正直どう答えればいいかわからない。
面接での言い方:
「おっしゃる通り、複数の職場を経験してきたことは事実です。ただ、それぞれの経験を通じて、自分がどんな環境で能力を発揮できるか、またどんな環境だとうまく機能しないかが、今ではかなり明確になっています。転職回数が多いことはご不安をおかけするかもしれませんが、その分だけ自己理解と環境選びの精度は高いと自負しています。御社への入社が決まった際には、その経験を活かして長期的に貢献したいと考えています。」
ケース⑤:新卒3ヶ月〜半年で辞めた場合
本音:入ってみたら思っていた会社と全然違った。もう無理だと思った。
面接での言い方:
「入社前の説明と実際の業務内容や職場環境に大きなギャップがあり、自分のキャリアの方向性と合わないと判断しました。短い期間ではありましたが、その経験を通じて、自分が事前に確認すべき条件や、本当に大切にしたい働き方の軸が明確になりました。今回の転職活動ではその軸を大切に、御社を含めた複数社で丁寧に検討しています。」
ADHD特性による「ミスマッチ」をポジティブに言い換える視点
ADHDの特性を持つ人が面接で直面しやすい問いに、もう一段深い視点を加えておく。
ADHDの特性は、環境によって「欠点」にも「強み」にもなる。
問題なのは「特性」そのものではなく、「特性と環境のミスマッチ」だ。
この視点で話せると、面接官への説明がぐっとわかりやすくなる。
「私は特定の分野に深く集中する力があり、興味を持った業務へのコミットメントは高いです。一方で、複数のタスクを同時並行で管理することや、頻繁に業務内容が切り替わる環境では、パフォーマンスが落ちる傾向があります。この点は前職の経験でも実感しており、自分に合う環境を慎重に選ぶようになりました。御社の業務スタイルは私の特性に合っていると感じており、それが志望した理由の一つです。」
これは「ADHD」という言葉を出さなくても使えるフレームだ。
「自己理解ができている人」というポジティブな印象を与えながら、特性についても自然に説明できる。
転職活動で「自分だけで抱え込まない」ことの大切さ
ここまで読んで、「これなら話せそうかも」と少し思えた人もいるかもしれない。
でも実際に面接の場で、頭が真っ白にならずに言えるかというと……それはまた別の話だ。
ADHDの特性上、初対面の緊張した場でスラスラ話すのは、練習なしには難しい。
だからこそ、「一人で全部やろうとしない」ことをすすめたい。
転職エージェントを「面接の練習相手」として使う
転職エージェントの本当の価値は、求人を紹介してもらうことだけじゃない。
「面接対策を一緒にやってもらえる」ところが、ADHDの人間には特に大きい。
- 退職理由の言い方をフィードバックしてもらえる
- 模擬面接をやってもらえる
- 「この会社は転職回数に厳しい」「ここは実力重視で転職歴を気にしない」などの内部情報を教えてもらえる
一人で履歴書と面接の不安を抱えるよりも、プロと一緒に準備した方が、圧倒的に精度が上がる。
「転職回数が多すぎてエージェントにも相手にされないかも……」という不安もわかる。
でも実際には、転職回数が多い人・ブランクがある人・第二新卒向けのエージェントも多くある。
自分の状況に合ったサービスを選ぶことが大切だ。
📌 転職回数が多くても、一人で悩まなくていい。
「履歴書が真っ黒すぎて、どこに相談すればいいかもわからない」という方に。
転職回数・ブランク・特性があっても対応してくれる転職サービスがあります。
まずは無料相談だけでもOK。今の状況を正直に話せる場所があります。
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まとめ:あなたの価値は「一社の評価」で決まらない
長い記事を読んでくれてありがとう。
最後に、一番大切なことを言う。
あなたが今、「また辞めてしまった」「自分はダメだ」と思っているとしたら、少しだけ聞いてほしい。
「合わない場所を正直に感じ取れること」は、センサーが壊れていない証拠だ。
本当に感覚が鈍い人間は、どんな環境でも「まあいいか」と慣れてしまう。
合わない場所で「やっぱり違う」と感じ続けられるのは、自分の本来の場所がどこかにあると、体が知っているからだ。
短期離職を繰り返してきた人は、それだけ多くの「合わない環境」のサンプルを持っている。
裏を返せば、「自分に合う環境の条件を、誰よりも具体的に言える人」でもある。
面接で大切なのは、その「具体的な条件」を、採用担当者にわかりやすく伝えることだけだ。
嘘をつく必要はない。ただ、視点を変えて、前を向いた言葉で話す。
それだけで、面接室の空気は変わる。
「一社の評価」はあなたの全てじゃない
転職をするたびに、採用される会社もあれば落とされる会社もある。
落とされるたびに「やっぱり自分はダメだ」と感じてしまう人もいるかもしれない。
でも考えてみてほしい。
面接で落とされた会社は、あなたにとっても「合わなかった会社」かもしれない。
採用と不採用は、「合う・合わない」のマッチングの話だ。能力の優劣ではない。
あなたの価値は、たった一社の、たった一回の、たった一人の面接官の判断で決まるものじゃない。
20社経験した私が言う。
必ず、自分に合う場所がある。
まず一歩、動いてみよう。
🔍 退職理由の伝え方に自信がなくても、一人で抱えなくていい。
転職回数が多い・ブランクがある・特性がある……そんな状況でも相談できるサービスがあります。
まずは「話を聞いてもらうだけ」からでOK。
あなたの次の一歩を、ここから始めましょう。
この記事のまとめ
- 面接官が本当に聞きたいのは「なぜ辞めたか」ではなく「また辞めないか」
- NGな退職理由3選:前の会社の悪口・体調不良(単体)・人間関係
- 「嘘をつかずに納得させる」3ステップ:視点を変える→自己理解のプロセスにする→御社への貢献に繋げる
- マルチタスク・急な変更・暗黙のルールなど、ADHDによるミスマッチは「環境との相性」の問題として説明できる
- 「転職回数が多い=自己理解が深い」というフレームは、使い方次第で強力な武器になる
- 一人で抱え込まず、転職エージェントを面接練習の相手として活用するのが効果的
- あなたの価値は一社の評価で決まらない。合う場所は必ずある
※本記事はADHD当事者の個人的な経験をもとに構成しています。転職・就労については、就労支援機関・産業医・転職エージェントなど専門家への相談も合わせてご検討ください。

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